ハンドリングはスタッドレスのせいも大きいと思うが、かなりやわらかめ。これがアルファロメオの猫足かといったところ。普通に乗っている分には十分許容範囲だが、160km/h以上の巡航をするには不安があった。エンジンは眠たいながらも、レッドゾーンまでなだらかに吹けあがり、5速セレスピードのギヤ比とあわせてヨーロッパ車の乗り味。140km/hくらいまでは何の不満もなくクルーズできる。以前ヨーロッパ旅行の際に借りたRENAULT Clio(日本名はルーテシア)の1400ccMTのモデルと近いイメージだった。
特筆すべきはセレスピード。いわゆるセミオートマを初めて体験したのだが、すばらしい。きちんとクラッチを自動で切って自然につながる。自分で運転しているのだけど、ギヤチェンジだけは車の中の小人がやってくれているよう。普通のATはシフトのフィールや反応などがぜんぜん面白くなく、スポーツモードといったようなセミオートマもどきもいくつか乗ったことがあるが、ぜんぜんだめなものばかり。だが、セレスピードは進化したマニュアル。運転する楽しさはそのままに便利になっていた。これは、正直ほしい。
内装は本皮を使った贅沢なもので、乗った瞬間から彼女は満足していた。確かにおしゃれでイタリア車のイメージに負けない良いものだったと思う。ただ、1点だけ不満をあげるとすると、RECAROに慣れてしまっている身にはシートが柔らかすぎだったことか。
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