2005/02/04 Fri あさば 修善寺

yusuke400
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今日は有給を取って、彼女の誕生日旅行で修善寺のあさばへ。この旅館、相変わらずすばらしい。
まずは、予約の電話から良い対応。昨年も同時期に彼女の誕生日旅行に来ていたのだが、そちらをきちんと把握しており、「花とケーキを今年も用意しましょうか。」「またお車でいらっしゃいますか」等、非常に満足のいく対応。彼女の食事の好みまで以前に伝えたとおりに把握されていた。
15:30くらいに到着。車で門をくぐるとすぐに係の方が来てくれ、そのまま玄関前に駐車。スムーズにお部屋まで案内いただいた。今回は小督というスタンダードなお部屋。窓からは池越しに能舞台を見ることができ、やわらかくも澄んだ空気がとても心地よい。建物は奇をてらったところはひとつもなく、スタンダードな形。だが、そのスタンダードな中でも一つ一つの物の質には強くこだわりを感じることができ、上品である。
サービスは非常に満足のいく内容。とにかく客に喜んでもらえるにはどうしたらいいかを常に考えていてくれているようだ。以前茶寮宗園の際に書いたような、「落ち着けない過剰なサービス」は一切ない。が、いたるところにさりげない気遣いがあふれている。たとえば、誕生日ということで飾ってある掛け軸はお祝い用のものにしていただけている。食事を運ぶ際には、お酒を飲まないわれわれの食事スピードにちょうど合わせていただいている。誕生日のお祝いに赤飯をつけていただいている。など、細かくあげればきりがないが、とても心地の良いサービスである。
料理も大変おいしい。海石榴とは違い、やや濃いめ、しょうゆをベースとした江戸な感じの味付け。薄味京風好きな僕の好みとは若干違うのだが、好みの壁をとび越えてとてもおいしい。今回の献立は写真のとおりで、中でも僕が良いと思ったものを以下に。
まず、帆立しん薯椀だが、だしがしっかりしていておいしくわかりやすい味。また、平目のお造りはこちらもよく寝かせてあり味が濃厚、槍いかも大変やわらかく口の上でとろけるのがたまらない。鰆の塩焼は肉厚・ジューシーでお昼とはまた違ったよさがあった。どちらも共通するのは新鮮でよい魚を使っていること。皮がぱりぱりの食感を楽しめたので、個人的にはリストランテヒロに軍配かな。穴子黒米ずし、天城しゃも鍋、玉丼、甘味はあさば冬の定番だが、それぞれたまらなくおいしい。これを食べにくるといっても過言ではないくらい。特にアイスクリームは絶品だと思うし、ここ以外でこの味に負けないアイスクリームを知っている方は教えていただきたい。特に、生姜のアイスクリームはすごく好き。食べ終わった後はとっても幸せな気分。
朝ごはんも炭火で暖めてあり食事の最後までさめることのない湯豆腐、炭火で焼く焼き海苔、干物など、どれも特別なものではないのだが、厳選された素材を利用しており、調理法やサーブのされ方もあたたくておなかに優しい、満足のいくものだった。
余談だが、あさばは創業1675年と古く、主人も10代目の老舗。もちろんいろいろな変化もあるのだろうが、すばらしいものは時代を超えて残って行くのだなぁ。

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このページは、yusuke4002005年2月 4日 20:52に書いたブログ記事です。

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