アドカラーを利用して革のバッグとソファを補修した。
自動車の革シートなんかを補修している記事などをみて触発されたのだ。
上記記事はとてもわかり易く、指を使ってうまく塗る方法を書いてくれていてとても参考になった。
が、一方で上記記事は調色については触れられていないので要注意。
何点か注意点というか気づいた点があったのでメモ代わりに。
1.黒など単色でピッタリ色が合うものはとても簡単
(上記記事は赤のシートを補修しているが調色していないためとても簡単に完成している)
実際に私も妻のバッグの黒い部分の補修はものの数分で完了、妻も感激の出来栄え。
2.一方で調色する場合には基本を知らないと結構苦労する
こちらは実際にベージュの革ソファーの補修を行ったのだが、
はじめに「ライトベージュ」という色を買ったが、そもそも全然色が濃かったのでそれより薄い「アイボリー」を追加購入して混ぜる。
だが、もう少し暗い色だったので2色では色が作れず「クロ」と「シロ」を追加購入。
黒を調整して混ぜながらベージュをグレーっぽくしていきたいのだが、うまくいかない。どうも緑っぽくなってしまう。
(下のカラー図の右側の「くろをまぜる」という調色をしたいがうまく行かず緑になるイメージ)
(下のカラー図の右側の「くろをまぜる」という調色をしたいがうまく行かず緑になるイメージ)
なんでだろう?と悩んで色々と検索。
はじめにアドカラーの調色表をネットで拾ってきた。
これによると目指す色はライトアイボリーに近そうか?ということで「イエロー」を追加購入。
頑張って何度か調色するもよりもっと緑色に近づいてしまい全然失敗。。。
更に検索をかけていると、amazonのレビューに黒のチューブに艶を出すために青が混じっているという書き込みを発見!
確かに黄色系のベージュと黒を混ぜて緑がかるという私が困っているポイントを的確に指摘している。
ということで、赤青黄の三原色のうち足りていないと思われる「アカ」を追加購入(このときなんとなくついでに「コイチャ」も購入、利用せず)。
結局「アカ」の追加が決定打。
ベージュを黒方向に調整するためには「クロ」だけでは青方向に色が寄ってしまうため、緑掛かってしまう。
それに対抗するには緑の補色である「アカ」を適宜追加するというのが正解。
結果、狙っているくすみの掛かったベージュを作ることができてなんとか一段落。
作業前の写真を撮り忘れてビフォーアフターがないのでわかりにくいけど、電池の液漏れによって侵食されていた革部分がきれいになった。
やや周辺に比べるとテカっているような気もするが、言われないと気づかないレベルかと。
ということで連休中ずっと試行錯誤したアドカラーの調色は基本に立ち返って赤青黄の三原色を丁寧に利用することで解決。
「クロ」に青色の塗料が入っていたのが罠だった。
調色の基本的な考え方はこちらのサイトを参考にしました(前述のカラー図もこのサイトより拝借)。
ありがとうございました。
ちなみに混ぜるのに使ったのは100円ショップで購入した以下の道具たち。
筆の5本セットとパレット代わりの製氷皿。他の方のブログなどで見るとパレットを売っている100円ショップもあるようだが、近所のセリアでは売っていなかったので代わりを探したところ製氷皿を見つけて利用。必要十分。
あらためて、アドカラーは絶賛している評価と大失敗という評価に分かれているが、調色のあるなしで大きく割れている印象。
黒い革の補修をされた方は満足している一方、アイボリーやベージュなど薄い色の調色の必要なものはうまくいかないという評価も散見される。
調色は結構手間なうえに、アドカラーは乾くのが早いので試行錯誤をダラダラしてると失敗する。
固まりかけてきたら諦めて一旦パレットごと水洗い、再スタートというのを根気よく繰り返す必要があるので万人にはおすすめできない。また私はたまたま東急ハンズが近所にあったので何度もチャリで買いに行けたけど、そうでなければきっと諦めてしまった気がする。
固まりかけてきたら諦めて一旦パレットごと水洗い、再スタートというのを根気よく繰り返す必要があるので万人にはおすすめできない。また私はたまたま東急ハンズが近所にあったので何度もチャリで買いに行けたけど、そうでなければきっと諦めてしまった気がする。
なので、黒以外の色の付いた革で色合わせを微調整する前提ならはじめからセットを購入してしまって良い気がする。
その上で色調の基本を考えながら丁寧に何度も色合せする覚悟があれば、なかなかの仕上がりになるのでおすすめ。
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